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会社を辞めたいと思ったとき1

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私はなんでこの会社に入ったのだろう。
入社5年目の私だが、そう思うときがよくある。というかいつも思っている。

思い返せば、初めて思ったのは入社一ヶ月後にあった新入社員歓迎式のときだ。
全社員が集まり、会場を借りて大げさにやるイベントだった。
式の時点で面倒だった。ビール瓶とグラス持って、役員一人ひとり会いに行って酒ついで、役員の武勇伝聞かされに行くんだ。それで終わりだ。それがサラリーマンの風習なんだろうが、私にはよく理解出来ず、この時点で帰りたかった。

そして式を終え次は二次会だ。主役である新入社員は自動的に二次会に参加することになっていた。二次会は普通の居酒屋だったのでもっと面倒だった、二年目社員から、主役なので好きなところに座っていいよと言われたのはいいものの、まだほとんど社員の顔知らないけどどこに座ればいいの?帰っていいの?主役なので普通に飲んでていいよと言われたはいいものの、社員ども次の酒頼みたそうにしてるけどいいの?回ってないけど大丈夫?オーダーとるの手伝おうか?手伝ったら帰っていい?そんなこんなであたふたしながら時間は過ぎていった。そこで問題は起きた。私はある社員(40歳)に呼ばれて、彼の目の前に座らされた。彼は以前OJTで私を指導してくれたが、厳しいことを言われることも無く、とても気さくな山口智光みたいな雰囲気のオッサンだった。話が上手く、下品な話も含め笑わせてくれたので割りと印象は良かった。そんな彼が私を指差しながら、彼の周りにいた社員に言った。
「こいつさぁ、こないだ俺が飲み誘ったのに普通に断ってんの」
思い出した。
そういえば、OJTの終わりに飲みに誘われたが、普通に断った。なぜなら帰りたかったから。
「俺新人に飲みの誘い断られたの初めてだぞ!みんないる前で普通に断られて、俺すげえ恥ずかしい思いしたんだぞ」
そこからは地獄だ。「こけにしやがって」「そんなんで営業務まると思うなよ」「俺もう絶対お前を誘わねえからな」地獄の飲み会は朝まで続いた。
この日私は会社を辞めたいと思った。でもこの当時は、がんばろう。と思った。だからこの人の誘いは絶対に行ったし、会社の飲み会はなるべく参加し、おっさん社員どもにいいようにイジられてきた。
でもいまはこう思う。
なんであのとき辞めなかったんだろう。

つづく


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